いすのあゆみ

日々の記録です。

「コンビニでチョコを買う」

じぶんは犬に負けたらしい。

バレンタインということで、近所のひとからお菓子をもらった。チョコではなく、ケーキ。なぜ、チョコじゃないんだ?

どうやら、ぼく宛ではない。渡す相手は、ぼくと同居している”犬”らしい。なるほど。くせ毛のぼくは0個で、いつもこちらに尻をこすりつけてくる犬は1個。くせ毛野郎は犬に負けた。

 

村田紗耶香さんの「コンビ二人間」を再度読み始めた。コンビニに生きがいを感じている主人公の様子が描かれている。

夕方ごろ、この本を片手に散歩した。とりあえず、近所のセブンイレブンへ向かう。読書中の本に影響を受けたわけではない。おそらく。そこで緑茶とアルフォート、なぜか青ボールペンと小さいノートを購入した。久しぶりに、商品を袋に入れてもらう。会計後は、店員さんに「ありがとうございました」と満面の笑みで言おうと心がけている。心がけている。小銭を入れて、店員さんからレシートとお釣りをもらう。そして、ぼくが持っていきやすいように、持ち手がねじられた袋を手に取る。よし、満面の笑みで「ありがとうございました!」と言おう。

無理だった。「ありがとうございました」は言えた。でも、口角が上がっただけで、笑みを作ることができなかった。じぶんで顔を引きつらせただけだった。

 

コンビニを出た後、田んぼへ向かう。少し坂になっている草むらを見つけた。とりあえず、そこに座る。そして、アルフォートと文庫本を手に取った。夕日を眺めながら、半分ほど食べる。そして、「コンビニ人間」の続きを読み始めた。新人アルバイト、白羽さんの暴れっぷりが書かれている。夕日を浴びて、にやにやしながら、ぼくは本を読む。